第14回【精神活性物質のリスク】 ネット心理教育 双極症

最終更新: 1月22日


こんにちは。今回もネット心理教育のツイキャスを聞いてくださってありがとうございます! 「ネット心理教育」の布団ちゃんです。

今回のネット心理教育では‥

精神活性物質とは何か、双極症においてはどんな影響があるのか、依存症への発展はどうして起こるのか、依存症になってしまったらどんな対応をしたらいいのかという話をしていきます。



本論に入る前に、ゼミの紹介をします。

ネット心理教育では、ツイキャスで取り扱った内容についてのグループワークをするための、クローズの場を用意しています。

第13回のツイキャスでは「治療中断に関するリスク」という内容でお送りしましたが、そのときに医師に対する不信感によって治療中断してしまう例などが出ました。

それに関してゼミでは例えば「医師に対して不信感を抱いたときどうするか」というトークテーマで、当事者同士で話して共通する点を探したり、いろいろな意見を出し合ったりしました。


Zoomやツイキャスのグループ配信で、参加者以外には話した内容を知られないクローズな場を準備しています。

心理教育を最後まで受けたい方は今からでも参加できますので、窓師布団ちゃんまでDMをください。






それでは本論に入ります。

精神活性物質とは何かというと、脳に作用する物質のことを指します。

活性というと「気持ちや気分を上げる」イメージですがそれだけではなく、気持ちを抑える作用の場合も精神活性物質と言います。


双極症の患者の場合、依存症は6倍以上現れやすいというデータもあります。

気を付けなくてはいけませんね。








次に見たのが、主な精神活性物質一覧とその影響です。

これらは双極症に対してだけ悪影響があるものということではなく、一般によくない影響をもたらす物質です。


麻薬・覚醒剤・マリファナ・危険ドラッグの問題は依存性だけでなく、それが生活の中心になってしまい振り回されて生活が破綻する物質であり、日本では禁止されています。

禁止されているので日本においては、この物質にたどり着くひとが少ないということで、今回はこのくらいにします。


一方で合法である、アルコール、カフェイン、ニコチンは手に入りやすいですし、皆さんも気になっているところではないでしょうか。


アルコールの問題点は、依存を生じやすいことです。依存症まで至らなくても、薬と相互作用を起こす場合があります。

薬との相互作用とは、精神活性物質と薬を近い時間に飲むことで、薬の効果を強めたり弱めたり、精神活性物質の影響を強めたり弱めたりする、相互の作用があるということです。

アルコールの成分が身体のなかで半分になるのは、20分間です。

2時間経つと、64分の1になるので他の成分(薬)の影響をほとんど考えなくていいくらいにまで少なくなります。


カフェインはあまり注意されていないことが多いかもしれませんが、コーヒーやエナジードリンク、お茶、コーラなどに含まれています。カフェインの量で言うと、コーヒーを4杯以上飲むと依存を形成しやすいと言われています。

また皆さんもご存知のとおり、カフェインを摂ると目が冴える効果がありますね。ですからカフェインを夕方から夜に飲むと夜眠れなくなってしまうことによって、生活リズムに影響を与えます。

カフェインの成分が身体の中で半分になるのは5時間~8時間と言われているので、カフェインを摂るのであれば、夜眠りたい時間の8時間前までにするといいでしょう。


ニコチンにはもちろん依存の問題がありますが、双極症のひとにどういう影響があるのかというデータは残念ながらありません。ですが、健康な人にとっても煙草はやめたほうがいいですよね。


ここからは医薬品です。


ブロン(ブロン以外にもかぜ薬なども)は乱用を誘発しやすいです。乱用というのは正しくない使い方をしてしまうことで、沢山服用すること(OD)などを指します。

双極症の治療薬は、脳の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど)を精密に整えている薬です。

ブロンはノルアドレナリンに影響しますが、ブロンによって双極症の治療薬で整えている脳の神経伝達物質を乱すことになります。

ブロンは実際にお店で買おうとすると、1瓶以上一度には買えないなどの規制がかかっている薬です。


禁煙補助薬は、脳のいろいろな神経伝達物質に影響します。健常のひとでも、飲むと頭が痛いとか気持ち悪いとかの副作用の影響がありますが、それが双極症患者の場合より強く出ると言われています。


ADHDと双極症は併発が多いとも言われていますが、ADHDの薬であるコンサータは中枢刺激薬と呼ばれ、覚醒剤と同じ作用を持った成分です。ですので厳重に医師や薬局で管理されています。

ではコンサータで依存が生じるかという質問も出ましたが、成分としては覚醒剤と同じですが、成分が少しずつ溶け出す加工がされており、気分がガーッと上がったりはしないように工夫されています。

覚醒剤などは、体内で成分が急激に上がることによって快感が得られるため、コンサータの場合は快感はないです。よって正しい服用法では依存性もないです。


ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤や抗不安薬は、依存性が生じやすいことが問題になっています。離脱症状が出てしまうので少しずつ止めることが大切です。








ではこれらの精神活性物質を双極症の患者が摂ったときにどのような問題があるでしょうか。


まずは自己治療によって経過を悪化させるという問題です。


お酒を例に出すと、


①躁状態のときには、摂取のコントロールが出来なくなる

②うつ状態の辛さをしのぐためにお酒に逃げる

③軽躁状態になりたいという気持ちで、酔っ払って気持ちをハイにする


ことにより、症状の現在の様子が見えにくくなります。


また、精神活性物質は再発の引き金にもなります。

安定していたフラットの状態から、躁状態やうつ状態に持っていく作用があります。


症状の隠蔽とは、本当は気持ちが沈んでいるのに精神活性物質のせいで元気そうに見えたりして、本当の症状が見えにくくなることを指します。

本来よりも気分の変わり方が急に見えて、エピソードが激しいように思われることもあります。


ですので、お酒を飲んでいる場合にはそれを医師に正直に伝えたほうがいいでしょう。

飲酒や酒量に関して、相談しておくことが重要です。


では双極症と同時に依存症になってしまった場合どうしたらいいでしょうか。

依存症のような症状がある場合、医師にきちんと伝えて依存症の治療をしていくことになります。



最後に

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

今回の心理教育キャスはいかがでしたでしょうか?


分かりにくかったこと、もっと知りたいこと、改善点など、ご意見・ご感想をアンケートでお待ちしております。

クイズも作成しましたので、今回のキャスの内容の確認に挑戦してみてください。

次回配信は、今日2020年4月14日の21時から、アンケートとクイズの結果発表と日曜日のおさらいをします。

是非来てくださいませ~~。


【ご案内】2021年1月22日更新

  1. 2021年現在、毎週のライブ配信は終了しましたが、2週間に1回程度の動画更新をしています。引き続き、チャンネル登録お願いします。

  2. すごくたま~に特別編として日曜日21時からのライブ配信もするので、最新情報はTwitterでご確認ください。

  3. 2021年現在、グループワークである「ゼミ」は、第1~3週の木曜日14時からに変更になりました。最新情報はTwitterでご確認ください。