第3回 【原因と誘因】ネット心理教育 双極症(@zoom編)

最終更新: 1月22日

こんばんは。ネット心理教育の布団ちゃんです。


今回は原因と誘因についてお話しました。

原因と誘因、どちらがどちらか分からなかった方も多いようなので、分かりやすく書くことを心がけたいと思います。


原因に関しては、人間の力ではどうにも出来ないこと、つまり主に遺伝のことを指します。

遺伝以外の事柄は「誘因(引き金、きっかけ)」であり、誘因は内容によっては、自分で意識的にコントロール可能なのが重要な点です。




   原因=遺伝   →コントロール不可能

誘因=引き金、きっかけ→コントロール可能


まずは遺伝について少し話を詳しくします。

双極症にはたくさんの遺伝子が関与していることが分かっています。


しかし、どれか一つの遺伝子に特定は出来ず、関与が明らかになっている遺伝子でも、ほんの少しだけ関わっているということが分かっています。

つまり、たくさんの遺伝子が少しずつ関わることで双極症が引き起こされているということです。


「この遺伝子が双極症の原因!」というのは分からないので、特定の遺伝子の治療などはまだ出来ないのが現状ということが言えるでしょう。





次に、双子の子どものデータから遺伝の可能性を探っていきましょう。


一卵性双生児(二人の遺伝子が一緒)の研究では

片方の子どもが双極症だった場合、もう片方の子どもも双極症かどうか

あるいは

片方の子どもが双極症でなかった場合、もう片方の子どもも双極症でないかどうかの一致率

を見ていった場合、8割が一致したというデータがあります。


※これはあくまでも双子の一致率の結果ということで、「双極症の人の子どもが8割双極症」というのとは数字の見方が違います。


二卵性双生児(二人の遺伝子は違う)では、一致率は14%でした。


以上の双子研究では、何らかの遺伝子が関わっているということが分かっていますが、やはり「この遺伝子こそが双極症の原因だ!!」ということはまだ言えないということです。





   原因=遺伝   →コントロール不可能

誘因=引き金、きっかけ→コントロール可能




次に誘因の話をします。

人間関係や過労、睡眠不足、別離…個々人で色々な「きっかけ」があると思います。


それらはストレスや生活リズムの乱れとしてまとめることが出来ます。

(人間関係→ストレス、過労→生活リズム等)


ストレスや生活リズムの乱れは、自分で気づいて意識的にコントロールしていくことが必要です。


これらについては、ストレス・マネジメントはセッション19で、生活リズムについてはセッション18で詳しく話します。



誘因(きっかけ、引き金)の一つにストレスが挙げらるという話をしました。


まず最初の発症は、ストレスを受けた後に起こります。



元々、原因としてのコントロール不可能な「遺伝」という要素を持っていて、そこにストレスという誘因(きっかけ、引き金)が影響して発症するということです。



注意が必要なのは、再発を繰り返すたびにストレスに対する耐性は弱くなるという点です。

双極症の躁状態やうつ状態をを繰り返すと、そのストレスは引き金になりやすくなるということです。



以上、原因と誘因についてお話してきました。

原因と誘因の差についてや、原因である遺伝について分かっていることと分かっていないこと、難しい内容だったと思います。


大事な点をもう一度言います。


◎「原因」である遺伝は自力ではどうにも出来ませんが、再発のきっかけである「誘因」は自分でコントロール可能な部分です。

◎自分で意識的に生活リズムを整えたり、ストレスを溜めないようにして過ごしましょう。




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そちらは出席など取らないオープンな場なので、是非聞いてみてくださいね。


【最後に】

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のネット心理教育@Zoomはいかがでしたでしょうか?

・今回の内容の動画は(工事中)。

・宿題はこちらから。(全員提出済みです。2020-05-17現在)

・次回のZoomは、2020年5月23日の14時から「躁と軽躁」です。


【ご案内】2021年1月22日更新

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