第6回【経過と予後(ライフチャートの回)】ネット心理教育 双極症(@Zoom編)

最終更新: 1月22日

こんにちは。ネット心理教育の布団ちゃんです。

今回は第6回、経過と予後というタイトルで、ライフチャートの書き方や、ライフチャートから分かることについてお話しました。

双極性障害においては、このライフチャートを書いてみることが重要だと言われています。皆さんは、ライフチャートを書いてみたことはありますか?

それでは書き方のレクチャーに入ります。

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まずは用紙の準備です。




こちらの用紙を印刷するか、プリンターがなかったら真っ白な紙でも大丈夫です。

縦と横の線を引いてください。

こちらのページからもダウンロードいただけます。パスワードはzoom編参加者にお伝えしてあります)。


ライフチャートとは何かということで、例となるものの紹介をします。

赤い線で波の線が書いてありますが、この波線は人生のアップダウンを表したものです。




チャートの横軸は時間軸で、縦軸は気分の変動を示しています。

縦軸は上から「躁・軽躁・フラット・軽いうつ・うつ」です。


【ポイント】

波線のスタート時点は生まれたときではなく、最初に異変を感じた時です。


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次にいよいよ書き方の話です。


1.どんなときに症状が起こったのか

躁やうつについての説明の回で、どんなときに症状が起こったのかをピックアップしてメモしてくださった方もいるかと思います。


2.それがいつ起こったのか思い出し、書き出す

自分の生活や、世間の出来事(社会的な大きな出来事)を書いていきます。

例えば自分の生活では、結婚した時、入学した時などがあります。

世間の出来事では、元号が変わったときや、大きな災害があったときなどが挙げられます。




自分の記憶だけでなく、家族に聞いてみるのもいいでしょう。

履歴書をお手元に置いておくと役に立つと思います。

また、お薬手帳も参考になるので、是非ご用意下さい。


【ポイント】

波線を引く前に、出来事を書くこと


3.波線を引くときに意識すること

ポイントごとの気分を思い出して点を打ってから、その点と点とを結んで行きます。


それぞれのイベントのときに「躁・軽躁・フラット・軽いうつ・うつ」のうちどこだったのか、点を打っていきます。





このとき、躁やうつに点を打つ基準は、これまでの心理教育で学んできた内容に沿ってください。医師の診断はなくてもいいです。


双極性障害の場合、診断されるまでに長い期間が掛かるという話は今までにもしました。

診断された後であれば受診時に「あなたは今”軽躁”ですね」等言われることもありますが、診断される前の躁やうつはそのように医師から指摘される前なので、躁やうつの点を打つ際に、医師の診断は必ずしも必要ではないです。


また、わからないところは点線で表したり、書かないというのも手だと思います。

うつのときのことは、振り返っても思い出せないことも多いです。


【ポイント】

間違いなく正確に書くことは求められません。

こだわりすぎずに書きましょう。


混合状態はライフチャートでは表しにくいので、躁とうつが混じり合っていることを斜め線などで混合状態を表現するのもいいでしょう。

きっかけとなる具体的な出来事がない気分変動も、出来る限り思い出せる範囲で書いていきます。





こんなふうに自分独自のライフチャートの表現を工夫して書き、最後に自分のイメージと合っているかチェックします。


4.お薬手帳を振り返り、処方の変更などを付記する。

薬の影響などを振り返りましょう。

双極性障害では特に、抗うつ薬(単独)の使用時期(=うつ病診断だった時など)に、躁転したり、混合性エピソードを誘発する危険性が指摘されています。




ライフチャートを見ると分かること

・どの程度の気分の変動が、どれくらいの間隔で起こっていたか

・気分の変動の程度や間隔は年を経ることによって変化したかどうか

・気分の変動を引き起こしたきっかけ



上記に加え、診断名も分かります。

参考例を示します。

自分のパターンを分析する時は、自己診断はせず、ライフチャートを主治医に見せて相談しましょう。




気分循環性障害(気分循環症)

・軽躁よりも低く、軽いうつよりも高い

・双極性障害の基準は満たさない


統合失調感情障害

・気分が高い時も、低いときも、そしてフラットのときにも幻