第12回【様々なリスク】ネット心理教育 双極症(@Zoom編)

更新日:1月22日

こんにちは。ネット心理教育の布団ちゃんです。



まずは代替医療(代替療法)についてです。ちょっと耳慣れない言葉かもしれませんので、解説していきます。

代替医療とは、一般的な病院で受ける医療ではないもので「治る」「病気に効果がある」「良くなる」などいっているものです。

例えば、サプリなどの栄養素で病気を治す、モチベーションを高める自己啓発で病気を治す、砂糖を薄めた水を飲むことで病気を治すなど様々な代替医療があります。




代替医療には科学的な根拠がなく、真偽が疑わしいです。

場合によっては高額な料金が掛かってしまいますので、注意が必要です。

また代替医療の実施者は多くの場合、無資格であり、精神疾患の専門家でないため、標準的な医療を否定することがあります。


しかし、栄養素や砂糖水などを飲んでも、健康に被害が出ることはありませんよね。では代替医療そのものが有害でなければいいのでしょうか。

代替医療を続けると、本来の標準的な医療をやめてしまうことがあります。そうすると、来受けられたはずの医療機会を喪失してしまうという有害さがあります。




次に、代替医療などに振り回されず正しい知識・情報を集めるための方法を解説していきます。

明らかに間違っているものを見抜くためには、以下のことに注意してください。


1.断定しているものは信用できない

薬であっても、「(誰でも)絶対に治る」ということはいえませんし、ありません。その人その人によって同じ薬でも違う作用・副作用が出ることもあります。薬の量によってもその差はあります。効果が現れるまでに飲む期間も違ってきます。

製薬会社が莫大なお金と時間を掛けて証明した薬の効果でさえ「全員が絶対に治る」とは言えないのです。「治る」と断言できないことは、科学的根拠に基づいているからこそであるといえます。



2.個人のブログ

個人の「太った」「効いた」などという感想が厄介なのは、恐らく嘘は言っていないという点です。その人には「効いた」としても、それがあなたにも当てはまるかはわかりません。

体質や体調、飲む量や飲む期間にも関係してきますから、これも「絶対に」とはいえません。



3.標準的な医療の否定

双極性障害の治療法は、日本うつ学会が「ガイドライン」というもので推奨する薬などを定めています。

それを否定するものには要注意です。例えば、「双極でも健康になったら気分安定薬はやめましょう!」などということをいわれたら、疑う目をもちましょう。


標準的な医療の内容を確認する方法

▶日本うつ病学会 双極性障害 治療ガイドライン



4.最先端の医療は最高とは限らない

最先端ということは、最先端であればあるほど、まだ研究が進んでいない分野であるということです。

そして、最先端=誰に対しても効果があるという意味ではないです。

そこに注意して、情報を得ましょう。


信頼できるウェブページは以下です。

・厚労省:みんなのメンタルヘルス

・日本うつ学会:双極性障害とつきあうために(パンフレット)


もう一つ、ちょっと変わった方法として、Twitterで精神科医を10~20人フォローするという方法があります。

世の中は広いので、変わった精神科医などもいるかもしれません。この記事をお読みの方でも、そういう医師をフォローしてしまったら‥と心配されている方も居るかと思います。

しかし、たとえ変な精神科医や偽の「自称精神科医」をフォローしてしまったとしても、他に精神科医をたくさんフォローしておけば、その変な精神科医の主張の異質さが際立って目立つので大丈夫です。例えば「治る!」と断言している自称精神科医がいたとしたら、他の医師との違いから、その異質さに気づけるといった感じです。

こうすることによって、自然と標準的な精神医療の考え方を学ぶことが出来るでしょう。





次に、治療中断してしまうリスクについて解説していきます。

自分の判断や家族からの意見などで薬を飲むのをやめてしまったり、病院に行くのをやめてしまったりすることがあります。

その原因や、やめてしまったらどうなるのかをみていきましょう。




・自分の判断(処方された薬が太ると聞いたので飲まない)

・家族からの意見(そんなに薬を飲んで大丈夫? もう治ったのでは?)

・主治医への不信感(話を聞いてくれない、教えてくれない)

・治療を中断する気はなくても、薬を飲み忘れてしまう



治療を中断するとどんな問題が起こるのでしょうか。

双極性障害の場合、治療を中断すると再発の引き金になります。

双極の波は、繰り返すことによって悪化します。悪化というのは、波が大きくなり、うつでの落ち込みがよりひどいものになったり、躁でのテンションのが上がり方がよりひどいものになったりすることです。また双極性障害では悪化により、気分の波の間隔が短くなることも指摘されています。


ですから、一旦気分の波が良くなったからやめるというのは、とてもリスキーな選択です。

双極性障害の薬の効果に「再発予防効果」があります。

これは、特定の症状をなくすのではなく、症状が起こらない状態をキープする作用のことです。

熱があって解熱剤を飲んだとき、熱が下がったら薬をやめますが、双極性障害では躁やうつの症状がなくなってからもそれを維持するために薬を飲み続けていきます。

熱が下がるなどの目に見える効果は感じられませんので、何に効いているかあまりわからないのが正直なところだと思います。ですが双極性障害では、躁やうつにならないようにしたり、その波を小さくしたりすることも大事なことなので、症状がないと思うときも服薬を続けることは重要です。




このように、自分が持っている漠然とした知識や間違った知識で薬や通院をやめてしまわないようにするためには、「心理教育」が大切になってきます。

また、家族などの周囲からの意見で薬や通院をやめてしまうのを防ぐ意味でも、家族への心理教育は重要です。


心理教育の効果

当事者:正しい知識

家族:一人でも病気に対する理解者を獲得しておく


躁やうつの症状が激しいときには、患者さん本日は、なかなか自分で病気の症状に気づけないです。そんなとき、家族の誰か一人でも病気の理解者がいると、指摘してもらえたりします。


ここで心理教育をおすす